アドルフからの手紙

受信:
1999-11-30
種類:
怖い話

てらさんが投稿してくださいました。ありがとう。これは、文字電話に送られてきたそうです。通信手段あるところに、いたずらあり。か。

内容はなんだか、オカルトじみた話。チェーンを切った人は、喰われちゃうって。でも仕組みがおかしい。チェーンメールを送った電話番号がパソコンに転送されるって、できんのか? そんなの。

差出人の番号はなし。嫌ーなかんじです。

と、てらさんは書かれていますが、大丈夫。そんなの相手が番号非通知にしているだけだって。
この手の怖い系のチェーンメールって、まだ生きてたんですねぇ。もう流行らないですよ。

…今後、ここが更新されなかったら、俺は喰われたと思ってください。

Subject: これはマジメールだから送った方がいい。今の私はかなりマジダヨ。
このメールだけはまずい。本当に人が死んでるんだよ。ごめんへんなの送って....。

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1956年7月22日、私は生まれた。ドイツのベルリン郊外にあった生物兵器
研究施設で。ヒューマンファームと呼ばれる所。そこはナチスの残党が運営し、
私の部屋にはいつも鍵十字の垂れ幕がかかってた。いつも鼻を突く臭いと研究者
に囲まれて育った。毎朝アドルフの写真を見せられて「これがお前の偉大なる父
だ。」と言われた。

私は色々な人の血が流れてるの。ナチス親衛隊の人達や運動能力の優れた人達、
IQ値の高い人達も。もちろんお父さんの血も流れてるわ。ただ、私は人の姿で
は生まれて来れなかった。1962年の春に、そこが無くなってから、私はカネ
ダという日本人に買い取られ、今日本に居るの。でも1973年の秋にカネダは
殺されたの。それからずっと私は独り。いつも下水道の中に隠れてるの。でもあ
る日、食べ物を取りに上に上がったら、若い女の子が私を見て驚いてバッグを置
いて逃げていったの。その中に買ったばかりのこの電話が入ってた。だから私は
これを使えば食料に困らないと考えたの。このメールが届いた人の番号が私の
持っているパソコンに転送されるようになってるの。そのパソコンから私の電話
に貴方の個人情報が送られてくるの。そしたら私はその人の所に行けば食料を確
保出来るでしょ?ちなみに私の体にはアインシュタインの血も流れてるわ。こん
なプログラムを造るのは簡単だったわ。でも私もそこまでは食べ切れないから
24時間以内にこのメールを5人に回した人は食べないようにしてるの。5人に
回せばパソコンから貴方の番号は自動消去されるわ。信じなくてもいいのよ。責
任は自分で取るんだから。罪には罰がある。分かるわね?

それでは貴方の成果に期待してるわ。

回さなかったら、次の日の夜の2時に貴方の所に向かいます。会うのを楽しみに
しています。

1999.8.6 J、アドルフ